キャンピングカーの買取価格は？【2026年版】最新データで高く売るには？

2026年のキャンピングカー市場は、中古需要が依然として強く、人気モデルや状態の良い車両は価格がさらに上昇傾向にあります。新車価格の高騰、納期遅延、アウトドア需要の継続が影響し、売却を検討するオーナーにとって有利な状況が続いています。

キャンピングカー買取価格の最新動向（2026年版）

2026年の中古キャンピングカー市場の特徴

2026年も中古車市場は堅調で、特に以下の要因が買取価格を押し上げています。

市場を押し上げる主な要因：

• 新車価格の上昇（材料費・輸送コストの増加により平均10〜15％値上げ）
• キャンピングカー納期の長期化（半年〜1年待ちも珍しくない状況）
• 若年層やリタイア層の需要増（車中泊ブーム、ワーケーション需要の定着）
• 海外バイヤーの再参入（円安効果による輸出需要の増加）
• キャンプ場・RVパークの増加（利用環境の改善による購入意欲向上）

結果として、前年（2025年）より5〜12％高値がつくモデルが増えています。特に人気のハイエースベースのバンコンや、ファミリー向けキャブコンは高値安定が続いており、2024年比では15〜20％以上の上昇を見せるモデルも存在します。

年式・走行距離と評価額の関係

キャンピングカーの査定では、一般的な乗用車とは異なる評価基準が適用されます。

年式別の相場傾向：

• 〜5年以内：最も高値で取引されるゾーン（新車需要の受け皿として機能）
• 5〜10年：走行距離・利用状況によって評価が大きく分かれる（メンテナンス履歴が重要）
• 10〜15年：人気モデル・ベース車両は相場安定（ハイエース等は底値感あり）
• 15〜25年：クラシック価値のある車両は逆に高騰することも（ヴィンテージ需要）

走行距離による相場への影響：

キャンピングカーは一般車と比較して走行距離が相場に与える影響が小さい傾向にあります。年間5,000km以下の低走行車両は評価が高く、年間10,000km以上の高走行車両でも、整備記録が充実していれば大きな減額対象にはなりません。むしろ「保管状態」「架装の状態」「雨漏りの有無」といった要素が相場を左右します。

装備と架装の状態が相場に与える影響

キャンピングカーは一般車より「装備品の価値が高い」ため、装備の有無や状態が買取相場に大きく影響します。

相場を押し上げる主要装備：

• FFヒーター（搭載車は+10〜30万円の評価）
• リチウムバッテリー（容量次第で+20〜50万円）
• ソーラーパネル200W以上（+10〜25万円）
• ポップアップルーフ（軽キャン・バンコンで+15〜40万円）
• 4WD仕様（ベース車両比で+30〜80万円高値）
• 家庭用エアコン（+15〜30万円）

これらの装備が複数揃っている車両は、同年式・同走行距離の標準装備車と比較して50〜150万円以上の価格差がつくケースも珍しくありません。

相場を下げる主要因：

• 雨漏り（軽度で-10〜30万円、重度で-50〜100万円以上）
• 電装トラブル（1箇所あたり-5〜20万円）
• 家具・架装の破損（軽度で-3〜10万円、重度で-20〜50万円）
• におい・汚れ（ペット臭・タバコ臭で-10〜30万円）

タイプ別｜キャンピングカー買取相場【2026年版】

バンコン（ハイエース・キャラバン等）の買取相場

バンコンは2026年も最も相場が高騰しているカテゴリーです。ベース車両の供給不足と架装の質が相場を大きく左右しています。

2026年の相場目安：

• 〜5年（2021年式以降）：420〜680万円
• 5〜10年（2016〜2020年式）：260〜480万円
• 10年以上（2015年式以前）：150〜320万円

特に高値がつく条件：

• ディーゼル×4WD（ガソリン車比で+80〜150万円）
• 人気架装メーカー製（トイファクトリー、レクビィ、ホワイトハウス、ナッツRV等で+30〜100万円）
• ハイエーススーパーGL（標準ボディ比で+20〜50万円）
• ボディカラー（ホワイト・シルバーが無難、ブラックも人気で標準相場）

2026年のバンコン相場トレンド：

ハイエース300系の新車納期が長期化しているので、200系の中古相場も底堅く推移しています。特にディーゼルターボの4WD仕様は前年比8〜15％の上昇を記録しており、2027年も高値維持が予想されます。キャラバンも同様の傾向ですが、ハイエースと比較すると10〜15％程度相場が低めです。

キャブコン（カムロード・コースター等）の買取相場

キャブコンは居住性重視のファミリー層に人気があり、室内設備の充実度が相場の決め手となります。

2026年の相場目安：

• 〜5年（2021年式以降）：520〜900万円
• 5〜10年（2016〜2020年式）：360〜700万円
• 10年以上（2015年式以前）：220〜480万円

高値相場を形成する要素：

• 人気架装メーカー（ナッツRV、バンテック、AtoZ等で+50〜150万円）
• ベース車両の年式（カムロードベースは安定需要）
• 雨漏りなし（雨漏り履歴があると-50〜100万円以上の減額）
• 水回り設備正常（給排水システム不良で-10〜30万円）

2026年のキャブコン相場トレンド：

新車価格が1,000万円を超えるモデルも増えており、中古市場では5年落ち以内の個体に需要が集中しています。特に500〜700万円価格帯の5〜7年落ちモデルは流通量も多く、相場も安定しています。ただし、10年超えの古い個体は雨漏りリスクから敬遠される傾向にあり、相場の二極化が進んでいます。

軽キャンピングカー（エブリイ・アトレー等）の買取相場

軽キャンピングカーは若年層やソロキャンパーに人気が高まっており、2026年も需要増加に伴い相場上昇が続いています。

2026年の相場目安：

• 〜5年（2021年式以降）：110〜260万円
• 5〜10年（2016〜2020年式）：70〜160万円
• 10年以上（2015年式以前）：30〜90万円

相場を押し上げる条件：

• ポップアップルーフ搭載（非搭載比で+20〜50万円）
• 4WD仕様（2WD比で+15〜35万円）
• 電装系充実（ポータブル電源、ソーラーで+5〜15万円）
• 人気ベース車両（エブリイ、アトレーは安定需要）

2026年の軽キャン相場トレンド：

軽キャンピングカーは維持費の安さと車中泊ブームの影響で、2024年から相場が急上昇しています。前年比で10〜18％の価格上昇を記録しており、新車価格200万円台の軽キャンに対して、3〜5年落ちの中古車が150〜200万円台で取引されるなど、リセールバリューの高さが際立っています。

キャンピングトレーラーの買取相場

牽引免許不要の小型トレーラーを中心に、一定の相場を形成しています。

2026年の相場目安：

• 小型（750kg以下）：80〜250万円
• 中型（750kg超）：150〜400万円
• 大型・輸入モデル：200〜800万円

相場に影響する要素：

• 雨漏りの有無（最重要、雨漏りありで-30〜80万円）
• 内装設備の充実度（エアコン、トイレ等で+20〜100万円）
• ブランド力（エアストリーム等の輸入トレーラーは別格で高値安定）
• サイズ・重量（750kg以下は普通免許で牽引可能のため需要高）

2026年のトレーラー相場トレンド：

トレーラーは駐車スペースの問題から需要が限定的ですが、キャンプ場での長期滞在用途として一定の人気があります。相場は横ばい傾向で、バンコンやキャブコンほどの上昇は見られません。

2026年の地域別相場動向

キャンピングカーの買取相場は地域によっても差が見られます。

相場が高い地域：

• 首都圏（東京・神奈川・千葉・埼玉）：全国平均比+5〜10％
• 関西圏（大阪・京都・兵庫）：全国平均比+3〜8％
• 北海道（4WD需要高く+5〜15％）

相場がやや低い地域：

• 地方都市：全国平均比-3〜5％
• 積雪の少ない温暖地域：4WD評価が低く-5〜10％

地域差は流通量と需要バランスによって生じており、大都市圏ほど買取店の競争が激しく高値がつきやすい傾向にあります。

2026年後半〜2027年の相場予測

上昇が予想される要因：

• 新車価格のさらなる高騰（材料費・人件費増）
• 納期遅延の長期化（半導体不足の継続）
• アウトドア需要の定着（ライフスタイルの変化）
• 円安継続による輸出需要

下落リスク要因：

• 景気後退による購買意欲の低下
• 金利上昇によるローン需要減
• 新車生産の正常化

総合的には、2027年前半まで現在の高値相場が維持される可能性が高く、特に人気モデル・良質個体の相場は底堅く推移すると予想されます。

まとめ｜2026年のキャンピングカー買取相場

2026年のキャンピングカー買取相場は、全体的に上昇トレンドが継続しています。

タイプ別相場サマリー：

• バンコン：420〜680万円（〜5年）/ 前年比+8〜15％
• キャブコン：520〜900万円（〜5年）/ 前年比+5〜12％
• 軽キャン：110〜260万円（〜5年）/ 前年比+10〜18％
• トレーラー：80〜800万円 / 前年比横ばい

新車の供給不足と需要増加により、中古市場は売り手有利の状況が続いています。特に5年落ち以内の人気モデル、装備充実車、雨漏りなしの良質個体は前年以上の高値で取引されており、2027年前半までこの傾向が続くと予測されます。

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