移動と宿泊を一体化でき、自由な旅を楽しめるキャンピングカーはとても魅力的です。そのため、家族との思い出作りに購入を検討している方も多いのではないでしょうか?
AtoZは、創業1988年から30年以上の歴史を持つ人気のキャンピングカービルダーです。AtoZのキャンピングカーは、コンパクトなボディに広々とした生活スペースが確保できることから、中古で購入を検討する方も多く、中古市場での需要も高くなっています。
この記事では、AtoZキャンピングカーの評判やリセールバリューが高い理由、人気のモデル、高値で売却する方法について解説します。
AtoZのキャンピングカーの評判は?
ここからは、AtoZのキャンピングカーの評判について解説します。トヨタ製の車をベースにしたアンソニーシリーズの特徴についてもあわせて解説しますので、参考にしてみてください。
生活スペースが広い
AtoZキャンピングカーはコンパクトな作りの車種もある一方で、ファミリー向けや長期的な旅行に適したモデルの提供も行っています。広いカウンターキッチンや大型マルチルーム、複数名でゆったりと座れる対面ダイネットなど、広く開放感のある作りが魅力的です。
シートを広げてサブマットが作れるフロアベットでは、大人と子どもが一緒に就寝できるなど、車内でも広いスペースが確保できます。
たとえば、ACE-Mでは長さ1.5m×幅1.8mの幅広いバンクベットやテーブルを囲んでくつろげる空間があり、家族みんなでゆっくり過ごしたい方におすすめです。電子レンジやシンク、冷蔵庫など生活に必要な機器をまとめて配置できる十分なスペースも確保されており、快適な旅や家族時間が楽しめます。
また、ACE-Gでは車内にスライドアウトが設置されており、用途に合わせて自由に空間を作り出すことも可能です。日常の生活スペースと寝室の区切りを柔軟に変更できるなど、生活に合わせて空間を作りだせる点も魅力といえるでしょう。
機能性が高い
AtoZのキャンピングカーには、幅広い機能が搭載されています。車内にはエコモード付の省エネクーラーや二段ベット、ナビゲーションシステムなどが完備されています。
後部にはオーバーヘッド収納が設置されており、限られたスペースを有効活用できる点も魅力です。高さの制限はありますが、ベット下にも収納があります。家族全員の荷物を収納したい場合や大きな荷物を収納したい場合に便利です。
アンナ・モデルMでは特別に高い屋根が設計されており、1.76mの室内高を確保できます。屋根部分は子どもが寝るためのベッドスペースに変更するなど空間を上手く活用できる高い機能性が備わっています。
アレン・ハイは、運転席上部のバンクに広いベットスペースが設置されており、ダイネットをベットにすることなく、4人で寝られるなどの機能もあります。
このように各車種によって異なる機能があり、利用者によって最適なモデルを選択することで、より快適な旅やキャンピングカーライフを満喫できるでしょう。
低価格を実現している
AtoZにはキャブコンやバンコン、見た目や用途に応じてカスタムできるキャンピングカーなど、幅広い取り扱いがあります。
AtoZの存在を有名にした「アミティ」は、マツダのボンゴをベースにしたコンパクトな作りで、当時の価格は300万円台と手を出しやすい価格で提供されていました。
一般的なキャブコンが600〜700万円程度で提供されていたことを考えると、どれほど低価格で提供されていたかがわかります。手頃な価格でありながら、車内のデザイン性や機能性が高いのがAtoZの大きな魅力です。
ほかのメーカーよりも低い価格設定で提供されていたことや、機能性のよさから人気に火がついたといえます。
コンパクトで運転しやすい
AtoZのキャンピングカーは一部のファミリー向けや長距離モデルを除き、コンパクトなモデルが多いです。そのため、狭い道や駐車スペースでも快適な運転ができる点や女性でも運転しやすいといった点が評価されています。
人気のアンソニーライトは全長が4.63m、幅が1.975m、高さが2.81mと大変コンパクトです。アレン・ハイLEも全長4.64m、全幅1.88m、全高2.74mとコンパクトなボディサイズとなっています。
キャブコンの一般的な大きさは全幅が約2m、全長が約5mとAtoZの主力モデルに比べて大きいサイズであることがわかります。AtoZのキャンピングカーの魅力はコンパクトな設計でも快適に使用できるよう設計されている点ともいえるでしょう。
スペースの有効活用を可能にした効率的な設計や、耐久性が高い床材などの使用、冷暖房システムなどの最新の技術を採用し、快適に使用できるよう工夫されています。
AtoZのリセールバリューが高い理由
ここからはAtoZのリセールバリューが高い理由について解説します。
カムロードベースで人気がある
AtoZのリセールバリューが高い理由は、カムロードがベースになっている点が挙げられます。カムロードはトヨタが販売していたキャンピングカー専用車種のことで、ACE-MやACE-G、アンソニーシリーズのベースとなっています。
カムロードの魅力は、快適な使用を目的とした充電システムです。走行中にサブバッテリーが充電されるような仕組みや、より効率的に充電するための仕組みがとられています。大きな燃料タンクを搭載しているため、給油回数が少なく済む点もメリットです。
また、快適な走りができるよう、後輪が通常よりも広く設計されているため、走行性能を重視したい方にもおすすめといえます。しかし、新品は高額であることから中古で安く手に入れたいと考える方が多く、買取需要も高くなっています。
有名なビルダーブランド
AtoZはシンプル・コンパクト、使いやすい作りで人気の「アミティ」の優れた販売実績により認知度・人気度が高まりました。また、1988年創業の老舗ビルダーでもあることから信用性が高く、リセールバリューが高いといえます。
2023年のキャンピングカー販売総数は、日本RV協会の報告によると、1,054億円と過去最高を記録しました。とくに注目すべきは、中古車購入の増加率が前年の2.5倍に達し、新車に比べて中古車を購入するキャンピングカー初心者が増えているという点です。
生産終了となっているアミティの中古車市場における根強い人気や、キャンピングカーの需要増加にともない、有名なビルダーブランドであるAtoZのキャンピングカーの需要もさらに高まっていると考えられます。
中古車の流通台数が少ない
中古車の流通台数が少ない点も、AtoZのリセールバリューが高い理由のひとつです。
まず、人気モデルのアレン・ハイはコンパクトなつくりで小回りがきくため、混雑した道路や駐車場でも重宝すると人気があります。しかし、中古市場に出回っている数が少なく、需要に供給が追いついていないことから、リセールバリューが高くなっています。
また、アンソニーシリーズも発売が比較的新しいことから中古台数が不足し、中古価格が新品価格同様で販売されるなど、リセールバリューが高くなっているのです。
中古車は新車と比べて納車までの期間が短いため、在庫の回転が速く、このことも中古車の在庫不足につながっている要因のひとつと考えられます。
AtoZのおすすめのキャンピングカー
ここからはAtoZのおすすめのキャンピングカーについて解説します。各人気モデルも紹介しますので、参考にしてみてください。
アンナ L
マツダの「ボンゴ・バン」がベースのモデルで、全長 4.065m、全幅 1.665m、全高 1.930mのコンパクトでほとんどの駐車場に入庫できます。乗用車サイズとして人気があるモデルで、乗車可能人数は大人5名、就寝可能人数は大人2名です。
冷蔵庫や電気設備、水道などの生活に必要な設備が完備されているほか、セカンドシートにはAtoZ独自のA-SMARTが採用されています。利用目的に合わせて動かせるシートは、ドライブモードにすることで乗用車として使用できます。
温かみのある木目の内装で、色はナチュラルウッドとホワイトウッドの2色展開です。インテリアコーディネーター監修の飽きのこないデザインとなっており、女性も親しみやすく設計されています。
基本的なレイアウトをおさえた、シンプルで使いやすさを重視した作りとなっているため、レイアウトに迷う方におすすめです。
アンソニー
カムロードベースのアンソニーシリーズは、常設の2段ベットによる十分な生活スペースの確保や柔軟にレイアウトやデザインの選択ができる点が魅力です。
選択可能なレイアウトはどれも利用者が使いやすく、長旅で便利な作りとなっています。インテリアコーディネーター監修の3種類のデザインは、どれも季節を感じられるような魅力的な作りです。
ほかのキャブコンに比べ、細い車幅でスムーズな駐車や走行を可能としながらも、スペースの有効活用によって快適な生活スペースも確保しています。大型の車内には多目的に使用できるマルチルームが完備されており、収納スペースやトイレスペースなど、利用者の目的に合わせて自由に設定できる点が魅力です。
アンソニーLEは、コンパクトな作りでスムーズな運転ができる点や、天然素材の家具採用による温かみのある内装が人気となっています。サイドシート使用で家族団らんのスペースが確保できる点や、大人5名子ども1名が就寝できる点から、広々としたスペースを求める方におすすめです。
アミティのレイアウトを引き継いだアンソニーライトは、アミティで懸念された走行性能をカムロードベースの変更により改善しています。1.8mの高い室内で大人も自由な姿勢で移動できる点や、大人6名が就寝できる広いスペースが人気です。
アレン・ハイ LE
アレン・ハイをベースにしたモデルでは、室内後部の常設2段ベットから、多目的使用ができるマルチルームに設置を変更することで、より使い勝手がよくなっています。
また、キャビネット一体型のキッチンにより、広いスペースも確保できるといった点もポイントです。利便性の高い室内や奥行きのあるバンクベッド、折りたたみ式ベットによるフロアの広いベットスペースなど、快適に生活できるような工夫も多数されています。
シンクにはシャワーヘッド蛇口が設置されているため、ペットの足を洗うなどの使用も可能です。49ℓの冷蔵庫やシート下の充電装置など基本装備も充実しているため、安心して旅を楽しめます。
内装はパステルカラーを基調にした「Kiseki(キセキ)」「Mirai(ミライ)」「Kanae(カナエ)の3種類です。どんな人にも似合うデザインとなっており、自分の希望に合わせて選択できます。
AtoZのキャンピングカーを高値で売る方法とは?
AtoZのキャンピングカーを高値で売るポイントは、定期的なメンテナンスや綺麗な内装の維持、正確なモデル名やグレードを伝えることです。ここからは各ポイントについて詳しく解説します。
定期的にメンテナンス・整備する
高値で買取してもらうためには、定期的なメンテナンスや整備が必要です。古いモデルや使用頻度の高い車でも、内装・外装の状態がよければ十分な管理が行き届いていると判断されやすく、査定額にも反映されやすくなります。
また、定期的なメンテナンスや整備を行うことで、修理や部品交換にかかる費用も最低限に抑えられるなどのメリットもあります。
メンテナンスを行ったときは、メンテナンス記録を残しておくことが重要です。メンテナンス記録がない場合、メンテナンスを行ったという証明がなく信用性に欠けるため、査定額に反映してもらえないことがあります。
メンテナンス記録は、メンテナンスノートに記録しましょう。メンテナンスノートは、新車購入時に販売店から取り扱い説明書や保証書と一緒に渡されることが多いです。
内外装を綺麗に保つ
内装の汚れは査定額に大きく影響します。質のよい内装に評価が集まっているモデルも多いため、内装を綺麗に保つことが重要です。普段から清潔を保つように心がけましょう。とくに飲食スペースは汚れやすく、清潔にしていないことで感染症を引き起こすこともあります。
汚れに気付いたとき、すぐ拭き取れるウェットティッシュやアルコールティッシュなどを常備し、汚れを放置しないようにしましょう。油汚れは、時間の経過とともに取りづらくなるため、汚れたときにすぐ拭き取ることが大事です。
また、外装を綺麗に保つことも、高額買取してもらうためには外せないポイントです。長旅で汚れがついたフロントガラスやサイドミラー、車の屋根など、細かい部分まで綺麗にしましょう。
外装を綺麗にするときは、劣化した部分がないかあわせて確認することで、故障を防げます。こまめなお手入れは、査定額によい影響が出ます。ぜひ定期的に行っていきましょう。
正確なモデル名やグレードを伝える
キャンピングカーは、一般的な自動車と比べて装備や設備が複雑で個体差があることから、取引するときは正確なモデル名やグレードを伝えましょう。
同じモデルでも複数のグレードがあり、装備の充実度や需要も異なります。正確なモデル名やグレードを伝えることで、適切な査定額を提示してもらえます。
A-saito!(オートサイト)ではキャンピングカーのメガ買取・査定を行っています。キャンピングカーの無料LINE査定はこちらから。
まとめ
AtoZのキャンピングカーは、馴染みやすい内装や、低価格で機能的なレイアウトやデザインが魅力です。AtoZは中古市場でも需要が高いため、買取を視野に入れた定期的なメンテナンスや、室内外のこまめなお手入れを欠かさないようにしましょう。
キャンピングカー買取の全国出張サービス「A-saito!(オートサイト)」では、専門的な知識や豊富な実績をもったスタッフが査定を行います。車体の状態を丁寧にチェックし、市場の動きやニーズに応じて買取価格を決定しているため、多くのお客様のご希望・ご要望にお応えしたお取引実績があります。
買取の際は、全国出張とスマートフォンによるリモート見積もり、LINE査定と幅広く対応しております。キャンピングカーの高価買取をご希望の方は、ぜひA-saito!(オートサイト)にご相談ください。